ウツワツクルでは、1月25日(土)に「クレイアニメ」ワークショップ(小学校4年生〜6年生対象)を開催しました。クレイ(粘土)を使ったアニメーション制作第2弾のテーマは2025年の干支である「ヘビ」。参加者それぞれが「ヘビ」のキャラクターを決めるところから始まり絵コンテを考え、1カットずつ撮影。その場で画像をつなぎあわせ、映像にしていきます。ここではどのように「ヘビ」をつくって動かそうかな?と真剣に考える子どもたちのようすや制作のステップについて、写真を交えてレポートしていきます。
「没頭できるもの」を見つけてもらいたい
ウツワツクルのワークショップでは、単純に手を動かしてオリジナルの作品を完成させることが目的ではなく、映像の作品づくりで設計図となる「絵コンテ」を考えてつくるところから始まります。当日は5名に参加していただき、以下のステップで進めていきました。
STEP① 今回のテーマである「ヘビ」のキャラクターを考え、絵コンテを作成。
STEP② キャラクター設定から模様や動きを想像し、粘土を使って「ヘビ」をつくる。
STEP③ 「ヘビ」が完成したら、絵コンテに沿って1カットずつ撮影。
STEP④ 撮影したカットを編集ソフトを使ってつなげて、アニメーションの完成。
ひらめきを言語化したり、色や形で表現する
STEP① 今回のテーマである「ヘビ」のキャラクターを考え、絵コンテを作成。
今回は「ヘビ」のキャラクターを考えるところから始まります。まずは専用のワークシートに自分自身の性格を書き出します。食いしん坊、寝ることがすき、好奇心が強いなど、自分はどんな性格かな?と考えてもらい、ヘビのキャラクターに落とし込みます。事前にキャラクターを設定することでストーリーの方向性が決まり、ヘビの色合いや表情、撮影する時の動きや表現方法がイメージしやすくなります。
参加者それぞれ頭の中のイメージを書き起こしたあとは「絵コンテ」をつくります。絵コンテは映像を制作する上で「設計図」となるもの。いきなり作業にとりかかるのではなく、絵コンテを通して事前にシミュレーションしていきます。
STEP② キャラクター設定から模様や動きを想像し、粘土を使ってヘビをつくる。
ワークシートを参考に、自分で考えたオリジナルの「ヘビ」を粘土でかたちづくります。絵コンテ上で実際に考えたストーリー上に登場するモノや、背景などつくるものは自由です。
STEP③ ヘビができたら、絵コンテに沿って1カットずつ撮影。
「ヘビ」が完成したら、ストップモーションでの撮影のため、粘土を少しずつ動かしながら絵コンテに沿って1カットずつカメラで撮影していきます。
STEP④ 撮影したカットを編集ソフトを使ってつなげて、アニメーションの完成。
最後は、撮影した1カットずつの画像素材を編集ソフトを使って1つの映像につなぎあわせて完成です。
完成したエコアート作品を一挙に紹介
絵コンテ上に沿って粘土を動かしていく過程で苦戦する参加者もいましたが、なんとか全員作品を完成させることができました。
ここからは完成した個性溢れる作品を紹介していきます。
作品例① 小学5年生 Rちゃん
食いしん坊なヘビが寝て起きたら、綺麗な羽が生えた蝶々に・・!ヘビが蝶になるという発想力と色味があいまって可愛らしく、きれいな世界観が表現されています。
作品例② 小学2年生 Rくん
「おおきくなりたい!」ヘビがいろんなモノをたべていたら、太陽くらい大きくなったストーリー。純粋な思いが太陽くらい大きなものになりました。
作品例③ 小学5年生 Oくん
好奇心旺盛なヘビがタカになって空を飛んでみたら・・。ヘビの他にも雲やビル、文字「FU」など、細かい表現がたくさん詰まったこだわりの作品。
作品例④ 小学3年生 Aくん
食いしん坊なヘビが坂を下って、飛んでいたら石にぶつかっちゃった!食いしん坊のヘビが芋を食べてオナラで加速するシーンが微笑ましいですね。
作品例⑤ 小学5年生 Tくん
寝るのが大好きな自分自身をヘビに投影した作品。気持ちよく眠るヘビの姿に、つい眠気が誘われてしまいます。
最後にみんなで記念撮影!
後日、完成したアニメーションのデジタルデータをポストカードにQRコードを印字する形でプレゼントしました。完成した作品を何回でも見てもらえたら嬉しいです。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
登場するキャラクターによって物語も変わる
今回のワークショップでは、登場するキャラクターの設定を考え、自由な発想でストーリーを考えてもらいました。キャラクター設定が変わると、ストーリーの方向性も変わります。つくるキャラクターが変わったら、また物語も変わっていくのかな?と想像するだけでワクワクします。
参加者からは「もっと長いストーリーの動画をつくってみたい!」との声や「猫が登場する物語をつくってみたい!」など「やってみたい」ことが次々と浮かんでいる様子が見られました。やったことがないことも、やり方を知ると「次これやってみたい、挑戦してみたい!」と好奇心の入口が広がっていきます。
今後も「やってみたい」ことに挑戦できる、ワクワクするワークショップを企画していきます。
ぜひ興味のあるワークショップを見つけてあなたの「やりたい」を探してみてください!あなたの「やってみたい」もあればぜひ教えてください。
次回ツクルワークショップのお知らせ
「ありがとうを伝える」小さな絵本づくりワークショップ
本ワークショップでは、「感謝したいこと」について深掘りしたり、相手に想いを伝えるためにはどうしたらよいかを考えながら、オリジナルの絵本を制作します。専用のワークシートを用いてページ構成や言葉えらび、イラストの描きおこしまで自分で行い、印刷紙やとじる糸なども自由に組み合わせながら、大切な人に感謝の気持ちを伝えるための絵本を完成させましょう!
今回は絵本の制作にくわえて、プレゼントできるように台紙作りやラッピングもします。
なにげなく過ぎ去ってしまう日常にこそ、感謝の場面はきっとたくさんあるはずです。その瞬間を大切にするためにも時には立ち止まり、考えてみる。絵本づくりを通して、「ありがとう」という感謝の気持ちを大切な人に伝えるためのきっかけにしてもらえたらと思います。ご参加いただいた様子は後日、ポストカードとしてお届けいたします。
本ワークショップは、お友だち同士やご家族での参加も大歓迎です、ぜひご参加ください!
応募締切:2月19日(水)23:59