山崎 大昇|YAMAZAKI HIRONORI
1978年8月18日生まれ。北海道札幌出身。高校を卒業後、漫画家を志す。週刊少年マガジン「マガジングランプリ」奨励賞3度受賞。 担当編集者から「漫画の勉強の為に“映画” を見なさい」と言われ映画にはまり、いつからか映画俳優を志す。 2000年(有)エッグに所属しタレント活動を開始。 北海道を拠点に映画、TVドラマ、TVCM、舞台、ラジオ等に出演するほか 監督・制作・キャスティングとしても映像作品に広く関わる。
演技指導においても実績を重ね、複数のタレントプロダクション、モデル事務所、専門学校などで演技指導を行う。他、全国ドラマのアクティングコーチ、オーディション対策指導などを行い、多くの俳優・タレントを輩出している。
ほぼ毎月開催している「山崎と演技練習会 」キッズ、ジュニア、ティーンズ、大人。
当然、その年齢層によってこちらの選ぶ言葉を変えます。でも一貫して伝えたいのは、演じる楽しさについて。
「セリフを覚えて、間違えずに、お家で練習してきた事が出来たら良い」からの脱却。これはもう大前提過ぎて、スタートラインにも立ててないと自覚すること。
「セリフ覚えれてな〜い」
「間違えたらどうしよ〜」
これはもう、プロ野球選手が
「え〜エラーしたらどうしよう〜」
「三振したらどうしよ〜」
と言ってるみたいなもの。
いやいや、そんな人はプロ野球選手ではないのです。まずは、試合で勝つための自分になりましょう。試合で活躍するための自分になりましょう。試合に出場できる自分になりましょう。みんな野球が大好きで、野球を始めて、少年野球で色々を学んで、そこから実力をつけて、部活か硬式かでさらに上を目指し、甲子園を目指すか、クラブチームかで上を目指し、そしてプロが見えてくるわけです。プロになってからは、プロの中で熾烈な争いです!同じチームにはプロの同じポジションのライバルが居ますから!
あなたはどうですか?
今、どこに位置してますか?
公園でキャッチボールを始めた所ですか?
スポーツショップでグローブの前で買うか迷ってるところですか?
別に野球を始めたのならプロにならなきゃ!という事ではなく。野球の楽しさは大前提です!と。野球は楽しいものなんです。野球を始める人にはね。
だけど、なぜか日本って(そんな大ごと?)「中学に入りました。中学から野球始めます!野球部入ります!」
「よ〜っし!大変だぞ〜!まずは挨拶だ!先輩との接し方だ!基礎練習だ!身体作りだ!基本だ!スタメンを発表する!試合に向けて練習だ!キツい練習だ!ついて来れるか!しっかり応援しろ!声出せ!そんなんで試合に勝てるか〜!」
「いや〜、野球部!青春でしたね。キツいことも、仲間と一緒に乗り越えました!キツい練習帰りに買い食いしたコロッケが美味かったっす!」
いやいや!!野球は楽しかった?
素敵で充実した中学3年間だったと思うけど、楽しかったんだろうけど…
う〜ん。
そのキツい練習と野球の楽しさってセットだったっけ?
純粋な野球の楽しさってどこだったっけ?
全然、否定じゃないです!!
ただ、なんか、その延長上に、「演技やりたいです」
よ〜し、まずはセリフを完璧に覚えて、役になりきって、恥ずかしがらずに感情を表現して
滑舌よく、大声で、筋トレして、柔軟して、オーディションの練習して間違えないように頑張る!緊張しないように頑張る!
いやいや、演技の楽しさどこ行った?
がある気がするのです。
演技は遊びです。
ごっこ遊びです。
まずは楽しいのが当たり前です。子供の頃から誰だってやってきたものです。
その楽しさは忘れずにいよ〜。
その楽しさを無かったことにしないでおこ〜。
スキルはその先ですよ〜。
そして、そのごっこ遊びの楽しさを思い出して大人になって演じてみると、これがまた楽しいんです!経験重ねてますしね、色々なこと勉強しましたしね、たくさんの人と関わってきましたからね。だから、より複雑な感情表現が必要なごっこ遊びが出来るようになるわけです。その複雑なごっこ遊びが「ドラマ」であり「映画」なわけです。スキルは後できちんと身につきますから。
ということで、
演技練習会では、そんな間違えたらどうしよ〜などと考える暇がないように、山崎のすごい熱量で、みんなを遊びの真ん中に連れて行きます!
真剣に遊ぶので、真剣なごっこ遊びに必要なスキルが身に付きます。なんてったって、真剣に遊んでる中だから、その中でうまくごっこ遊びを楽しむためにスキルが必要になるわけです!
子供時代って遊びの中で、足が速くなったり、球が速くなったり、ドッジボール受けるの上手くなりましたよね。そして、そこから特訓なわけです!そしてまた休み時間に遊ぶわけです!楽しいし、上手くなりたいし、もうどんどん夢中になりますよね。
「セリフ間違えたくないから〜」
「恥ずかしい思いしたくないから〜」
じゃね〜よ!
「三振が怖くて野球が楽しめるか!」
と、このような演技に関わる事を今後も書いていけたらと思っております。
– 山崎大昇 –