-ツクルキャンプ「キッズコース」を振り返って-
プレキャンプを開催してみて、分かったことはもっと単純に作品を作って楽しむこと。
難しいことや、概念的なことはまずは必要ない。映画を作っていること自体が楽しくて没頭出来れば良い。ということ。
よし、もう一回プレキャンプをやろう!と第二回プレキャンプを開催!次は個人で自分の映画を作るのではなく、グループで作品を作り上げるという内容。
さて、まだまだ正解が見えていないツクルキャンプに向けて第二回プレキャンプをスタート!!
今度は8人の小学生が参加してくれました。前回は中学生やモデル経験者ということもあり、ある程度スムーズに進んだのですが、今回はそうはいきません。やんちゃな子ばかりが集結(笑)
小1から小5までの8名。
前回の5名は参加者が大人との会話を理解するのが早かった(撮影現場やレッスンで大人との会話に慣れている)のに対し、今回はみんな大人との真剣な対話というものに慣れていない子達。これぞ、子供との対話です!これぞツクルキャンプ!と気合を入れて臨みます。
内容は、最初の30分で、道上と山崎で「撮影して編集して上映」の超短編映像を実践。
最初に「映像が出来上がる」を理解してもらう!という前回プレキャンプを踏まえての始まり。
そして、2グループ(4名ずつ)に分かれて、4人の子供たちにメンター2人×2組という編成にしてみました。そこから、ではどういう話を作る?と話し合います。
同じ台本を用意して、その台本の解釈違いによって、異なる2本の映画が出来たらいいかな?と思って台本を用意したのだけど、始まる頃には、もうその台本も要らないねと。台本と違うものでいいよ!となり、それぞれどんなストーリーが良いかを話し合います。
グループで何が良いかを話し合うと、当然色々な問題が生まれます。
- 自分の意見が通るのか?
- 発言をするのやめようかな。
- 上手く言葉にすることが出来ない。
- みんなの意見をまとめると全然違う話になっちゃう。
- 年齢差、言語能力差。
- 共通言語の違い。
などなど。小学校1年生と5年生の差はかなり大きいですからね。
しかし、ここもあまり時間をかけていると、飽きてくるんです。この「話し合う」というシチュエーションが最初は面白いし、大人が自分の意見をしっかり聞いてくれるのも嬉しいんだけど、飽きてきちゃうんです。そこで最後まで細かく話がまとまっていないかもしれないけど、時間で区切って撮影に突入しました。
グループで撮影をすると、子供達が色々な仕事を経験できることがメリットです。カメラマンになってみたり、助監督になってみたり、監督になってみたり、俳優になってみたり。これはとても良い発見でしたね。個人で撮影をしているとこうはいきません。色々な役職があって、それをこなす事で、自己肯定感が上がるし、次は自分もカチンコ叩きたい!とか、次は自分もカメラやりたい!と色々なやってみたいが生まれます。放っておくと喧嘩になっちゃうかもしれませんが、そこはメンターが上手く伝えて、みんなに仕事を経験してもらいます。出来上がりの映像はメンターが想像しておいて、子供たちにはどんどん撮影現場を楽しんでもらう。
そして、いよいよ編集へ。パソコンの使い方を指導して、編集を実際にやってもらう。動画の使う所をカット(イン点とアウト点をカット)する作業などはすぐに覚えて出来るようになります。すごいぜ現在の小学生!繋いでいくとどんどんストーリーが出来上がっていく経験。カットを繋ぐと意味が生まれる。ことをなんとなく楽しく経験していく子供達。
編集を終え、保護者さんも集まり、いよいよ上映の時間。
まずは1チームずつ、舞台挨拶をして、感想を述べて、それから上映。お互いのチームの作品を初めて見る感動。自分のチームの作品を観てくれる人の一喜一憂する反応。山崎のチームの方はホラー作品を作ったのですが、保護者さんや、もう一つのチームから悲鳴が上がり、
「してやったり!」
喜ぶチームメンバー。怖がらせようと思って作った作品で見事に怖がってくれました。
2回目となったプレキャンプでは、グループで、ストーリーのある映画を作るという事に挑戦してみました。自分の中にある特別な想いやこだわりを全員が表現することは難しかったですが、グループだから経験出来た映画制作。チームで作る。色々な役割をこなす。争いにならないように伝えたり、行動したり。1人では味わえないモノづくりの楽しみを体験出来たのではないかと思います。
1回目と2回目のプレキャンプを踏まえて、いよいよ「ツクルキャンプ」が動き出します!!!
つづく。