よっしー、舞台をツクル。
BOTTO PROJECT

よっしー、舞台をツクル。

没頭プロジェクト「自主制作舞台ワガママユーレイ」を応援!
よっしー君20歳がツクル世界。

演劇

#02 仲間が集まり動き出す。

#02 仲間が集まり動き出す。 サムネイル

橋本 義宏 | HASHIMOTO YOSHIHIRO
2004年7月29日生まれ。EGG所属。 小学六年生〜高校三年生に劇団フルーツバスケット在籍。小学生の頃に不登校の経験があり、その時間よく本を読んでいた。中学生の頃小説執筆に興味を持ち、オリジナル作品、二次創作小説などに挑戦する中で脚本執筆に出会う。お話を作り続けられるよう日々勉強を続ける。 好きなジャンルは死別後に残る希望を描いた感動系、”普通”から逸脱したシュールなコメディ系など。<趣味>妄想 <座右の銘>案ずるより産むが易し
<経歴> 映像作品「さかなやき」脚本と監督。自主制作舞台「革命」「ワガママユーレイ」脚本と演出


プロジェクトが、動き出す。

企画書をウツワツクルが受け取り動き出した、没頭プロジェクト 自主制作舞台「ワガママユーレイ」
よっしー君の古巣である劇団フルーツバスケットの仲間を起用することも考えたが、同時に劇団以外の仲間で舞台を作ってみたいという思いも生まれた。どちらが自分にとって「やりたい」かを考えた結果、劇団以外の仲間を選択したよっしー君。そう選択したものの、俳優の知り合いが多いわけではなく、ウツワツクルスタッフの山崎が相談に乗る。
その頃、ウツワツクルで開催していた演技練習会によっしー君を呼び、見学してもらう。たまたまその日に参加してくれていた下山結愛ちゃん。(山崎が専門学校で演技を教えていた時の生徒)よっしー君とは初めまして。レッスン後に連絡先を交換させるところまでが山崎の仕事。

山崎さんが開催する、演技練習会に下山結愛さんのレッスンの様子。
演技練習会の様子。

あらすじ

ワガママユーレイ
【わたしはな、ここで死んだんだ】
自称地縛霊、謎多き女性・阪本と、人生に無気力な高校生・天原。
アンバランスな友情の中、ある日天原は阪本から体の入れ替わりを提案されて……。
うまく生きることもできない、
死ぬこともできない、
そんな二人の奇妙であたたかい物語。


集まった仲間たち。

天原役に下山結愛ちゃん、阪本役に森川真帆ちゃん(EGGで山崎が講師を務めている「映像演技クラス」に通っていてくれた。よっしー君もこのクラスに通っていたので、真帆ちゃんとは顔見知り)
そして、もう1人天原に想いをよせる男子高校生・宮浦役には制作チーム沼の仲間である由川優空斗君がキャスティングされた。
よっしー君は20歳。結愛ちゃんも、真帆ちゃんも年上のお姉さん。劇団の仲間でもなく、年上のお姉さんにきちんと演出が出来るのか?

左:阪本役 森川真帆ちゃん、真ん中:天原役 下山結愛ちゃん、右:宮浦役 由川優空斗君

6月22日にウツワツクルにて顔合わせが行われ、約2ヶ月間の稽古期間が始まった。

限られた条件と世界観。

会場はウツワツクル。照明装置があるわけでもないし幕があるわけでもない。暗点が出来ないし照明の演出も出来ない。舞台袖があるわけでもない。この場所を使ってどのような舞台が出来上がるのか?
稽古をしながら試行錯誤が繰り返される。

ウツワツクル メインスペース

ウツワツクルという場所をどのように舞台にするか。

舞台設定 スペースの写真

ほぼそのまま。机とベンチ椅子と棚を使って階段のような舞台装置とする。後ろの窓はそのまま使用。あの時ペンと用紙を持って物語を書いた机がこの窓際のカウンター机。よっしー君にとって思い出のこの机を舞台に使いたかったのだと。

熱いね。

屋上へ続く階段がメインのシーン。そのほか教室のシーン、天原の家のシーン、学校屋上のシーンと全部で4つの場所があるのだが、それをどのように演出し伝えていくか。

暗点もない。照明で色の変化も出来ない。幕やバトンに背景を吊るすことも出来ない。
限られた条件の中で世界観や場面転換をするのが舞台の面白みのひとつ。こういう試行錯誤が楽しいのです。

「ごめんなさい。」が欲しいんじゃない。

グループLINEを作成し、ウツワツクルスタッフも入れてもらう。グループLINEって難しいですよね。
大人が中に居ると(どう発言しよう?)、人数が多いと(発言しない方がいいかな?)、子供が居ると(遅い時間は控えるかな?)、などなど。

でも今回は「良い舞台を作り上げるためのLINE」です。きちんとみんなに報告することはして、分からないことはちゃんと聞いて、作業の進行はどうなのか確認して、ニュアンスを共有したり想いを共有したり「イイものが出来上がるLINE」にしようと山崎からの頻繁の催促メッセージを送り続けられるメンバーたち。

最初はみんな反応に困る。返事に困る。「ごめんなさい」と思ってしまう。
ごめんなさいと思って欲しいんじゃないのです。きちんと連絡・報告を全員にして欲しいのです。進行が遅れているのなら遅れていることを。遅れていてごめんなさいが欲しいんじゃないんです。そんな事を日々伝えていると言われてやっていた制作業務が自分ごとになってLINEが活性化してきた。

モノづくりのやり方は千差万別。十人十色。
だけど仲間が一丸となって一つのクリエイティブに向かう楽しさは伝えたい。
それは全員が自分ごととしてもっと良くしたいと思うこと。全員が舞台作りに没頭してきた。

つづく。