好奇心の扉を開く:ワークショップ事後レポート
COLUMN

好奇心の扉を開く:ワークショップ事後レポート

「やってみたい!」「おもしろそう!」といった好奇心に飛び込むためのきっかけづくりをしているツクルワークショップ。ここでは、「考えること」や「発想」を切り口に企画・実施したワークショップの様子を写真を交えてレポートしていきます。

ツクルワークショップ

空きボトルをなにに見立てる?自由な発想でエコアートに挑戦(ツクルワークショップ事後レポート)

空きボトルをなにに見立てる?自由な発想でエコアートに挑戦(ツクルワークショップ事後レポート) サムネイル

ウツワツクルでは、12月17日(火)に「エコアート」(リサイクル素材や廃材からつくるアート)ワークショップを開催しました。「不要になった空きボトル」を使ってオリジナルのエコアートを制作するワークショップです。空きボトルそれぞれの形状から何が浮かび上がってくるのか・・まずはボトルを何に見立てるかを考えるところから始まり、イメージが決まったらアクリル絵の具で色付けをしたり、小物で装飾していきます。本来捨てるはずだった空きボトルが参加者のアイデアによってどのように変身するのか、制作のステップとともに写真を交えてレポートしていきます。


意外と身近にある「好奇心」への入口

好奇心を入り口に、「没頭できるもの」を見つけてもらうきっかけを提供する場として始めたワークショップ。今回は家庭で定番のゴミ、「空きボトル」を使ってオリジナルのエコアートを制作しました。ウツワツクルのワークショップでは、単純に手を動かしてオリジナルの作品を完成させるだけでなく、まずは考えたり、調べたりするその過程を大切にしています。当日は6名に参加していただき、以下のステップで進めていきました。

STEP① 何に見えるか考えてみよう!空きボトルの形状からアイデアを膨らませる。

STEP② 詳しく調べてみよう!アイデアを元に本や図鑑を活用してイメージを決める。

STEP③ 空きボトルに色付けしよう!アイデアとイメージを元にペイントや装飾をする。

浮かび上がったアイデアを形にするために「調べる」

STEP① 空きボトルの形状からアイデアを膨らませる
まずはご持参いただいた空きボトルが何に見えるか考えてスケッチブックに描き留めます。普段、生活している中で目にすることが多い空きボトル。パッケージを剥がしたシンプルな状態の空きボトルの形だけを見て犬、ゾウ、ヒト…何にみえてくるのか、想像力を膨らませていきます。いきなりつくり始めるのではなく、まずは思いついたアイデアを溜めていきます。

STEP② アイデアを元に本や図鑑を活用してイメージを決める
スケッチブックを元に、「そういう見え方もあるよね!」とイメージを掘り下げていきます。本や図鑑を活用して自分が知らない情報を調べることで、新しい発見や気づきを得ていきます。「調べる力」はアイデアを広げていくための源泉となります。

本や図鑑を参照し、イメージを深掘りしている様子

STEP③ イメージをもとにペイントや装飾をする
最後は、アクリル絵の具を使って空きボトルに色を塗っていきます。モールやグルーガンを使って装飾します。

参加者がグルーガンやモールで装飾する様子

完成したエコアート作品を一挙に紹介

アイデアを形にするべく、試行錯誤しながら全員完成させることができました。ここからは参加者が制作した作品を紹介していきます。

作品例①「ニワトリ」 
ひよこをつくるところから始まり、最終的にニワトリが完成したんだそう。足をペットボトルのキャップでつくったところに工夫が感じられます。

作品例②「トンボ(おにやんま)」
人と被らないものをつくることにこだわった作品。光沢のある折り紙とモールとグルーガンを活用して、トンボ特有の羽の質感が表現されています。

作品例③「ゾウ」
ボトルの形からイメージを膨らませ、ゾウに見立てることにしたんだそう。耳や牙をモールでつくることで立体感が生まれています。

作品例④「木」
「木」を連想した作品。中央に穴をくり抜き、他の動物が木の中から顔を出すことができる空間をつくりました。他のものと組み合わせる発想がおもしろいですね。

作品例⑤「犬」
ペイントでは色の選択、チークや首輪などあしらいにこだわりが詰まっています。かわいらしい雰囲気に出来上がりました。

作品例⑥ 「くるみ割人形」
ボトルの蓋(スプレー)を取り外したものでくるみ割り人形が持っている剣が表現されています。あえて蓋を外して使用するという発想は斬新ですね。

最後にみんなで記念撮影!

完成したエコアートはもちろんお持ち帰りいただけます。お部屋のインテリアとして飾ってくださいね。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

調べることで知識を増やし、考え方を広げる

今回のワークショップは、「空きボトルが何に見える?」という問いかけから始まり、本や図鑑を見ながら「そういう考えや、こういう見方があるよね」と、調べていくことで作品のアイデアを膨らませていきました。元々知っている知識だけに捉われず、様々な情報を判断材料にしていくことで、視野が広がり新しいアイデアを見つけやすくなります。

今後も「やってみたい」ことに挑戦できる、ワクワクするワークショップを企画していきます。

ぜひ興味のあるワークショップを見つけてあなたの「やりたい」を探してみてください!あなたの「やってみたい」もあればぜひ教えてください。


次回ツクルワークショップのお知らせ

考えて、つくって、動かす!クレイアニメワークショップ

クレイアニメとは、クレイ(粘土)を少しずつ動かして1枚ずつ写真を撮り、それをつなげて動いているように見せるアニメの手法です。手作りならではの温かみある映像を作ることができます。

今回のテーマは2025年の干支にちなんで「ヘビ」です。ストーリーを考えながら、クレイ(粘土)でオリジナルのヘビをつくり、クレイアニメを制作していきます。完成した作品は後日、デジタルデータを添付したポストカードとしてお届けします。本ワークショップは、お友だちやご家族との参加も大歓迎です。ぜひご参加ください!